1日目 たびら平戸口(長崎県)~武雄温泉(佐賀県)
旅好きならば、乗り鉄ならば一度はやってみたいと考える日本縦断の旅。
いつかはやってみたいという念願をこの度実行してみました。
2025年4月5日(土)
快晴の朝9時前、私のホームグラウンドである広島県の玄関口、広島駅から出発します。

この3月に新駅ビルが開業したばかり。この日初めて完成した駅ビルを見たのですが、ホントに都会になったなあと感じます。
広島 9:05 ⇒ 博多 10:11 ひかり531号
博多 10:31 ⇒ 佐世保 12:25 みどり19号
今回の旅の始点である最西端のたびら平戸口駅に行くことにします。
私は乗り鉄ですので、よくYouTubeで鉄道旅行している動画を見ます。日本縦断に挑戦する企画を見て感化され、以前に日本最南端の駅である西大山駅(鹿児島県)と最北端の駅稚内駅(北海道)にそれぞれ別の時期に行ったことがありました。なので今回は、未到達の最西端の駅と最東端の駅に行くことにしました。


博多で佐世保行きの特急みどりに乗り換えます。佐世保からもさらに普通列車に乗り換えが必要で、スタート地点にたどり着くのは15時前になる予定。この旅程を練っているときに感じたのは、「どこの端っこも、とにかく遠い…。」ただ、それだけ長く好きなことができるということでもあります。
(左写真:ハウステンボス号 右写真:みどり号)


佐世保 12:38 ⇒ 佐世保中央 12:40
佐世保駅で乗り換えるのは、松浦鉄道の普通列車佐々行き。レトロ調の列車でした。一日乗車券を購入し、一駅先の佐世保中央駅に向かいました。この駅は中心部のアーケードに隣接しているので、街を楽しむならJRの駅よりもこちらで降りたほうが便利です。私はここで昼食をとるために途中下車しました。

アーケードを北に向かって歩いて5分ほど、「白ばら」さんに入店。佐世保名物のレモンステーキを頼みました。お肉は柔らかく、レモンでさっぱりしているので、スルスルと食べれてしまいます。店員さんも丁寧で気遣いあり、落ち着いて食事できました。ごちそうさまでした。
佐世保中央 13:26 ⇒ たびら平戸口 14:44
松浦鉄道は第3セクターの鉄道会社です。元々は国鉄、JRが運営していました。第3セクターの鉄道路線の多くは、不採算路線と言われていますが、松浦鉄道は最近も黒字になった年があるほど、「優等生」らしいです。私の乗った列車は、1両編成でしたが、学生を中心に多くの席が埋まり、立ち客も多くいました。JR時代よりも住宅地が続くところに駅を短いスパンで配置しているので、時間のわりにはあまり進みません。でも、地元のニーズにしっかり答えているからこそだということがよく実感できました。

佐世保中央から1時間弱、吉井駅に到着。ホームの桜が満開でした。この時ちょうどウエディングフォトの撮影をしていました。


そして、たびら平戸口駅到着。ここが日本最西端の駅です。
ようやくここから旅をスタートさせるのですが、せっかくなので、平戸の街を観光しました。ここから中心部は離れていますが、駅前からバスが出ています。

平戸口駅 14:50 ⇒ 平戸市役所前 15:04 西肥バス(交通系IC可)
平戸は島なので、橋を渡る必要があります。駅からしばらくすると窓の外に平戸大橋が見えてきます。ちなみにこのバス、充電用のUSBポートがあります。旅好きにとって、これは非常に助かります。充電ってすぐ無くなるから。


バス停降りるとすぐに港の景色が広がります。一つ裏の通りに出てみると、昔ながらの建物が多い通りに出られます。この通りを横切り、坂を上っていくと…

お寺と教会が同時に眺められるポイントに行けます。この街らしい光景ですね。


ザビエル教会(左写真)やオランダ商館(右写真)という観光スポットがいずれも歩いて廻れました。教会内は入ることができますが、撮影はできません。厳かな雰囲気を感じられます。
オランダ商館は、江戸時代初期に実際にあった貿易倉庫を復元したものです。長崎の出島ができる前は、平戸が外国との窓口でした。その時のオランダ人は結構自由に街を行き来できて、地元の人との交流も盛んだったそうです。その後の鎖国政策によって出島が完成し、そちらにオランダ人は移されたそうです。わずかですが、緩かった時期があったなんて知りませんでした。


教会とオランダ商館までの道中に、足湯と手湯がありました。
バスの時間が気になったので、今回は手湯をしてみました。私は肌弱い体質で、この時ちょっと手首が荒れていてガサついていたのですが、少しつるつるになりました。自分に合っていると感じたので、次回来るならしっかり全身使ってみたいです。
平戸桟橋 17:14 ⇒ 平戸口駅 17:29 西肥バス(交通系IC可)
バスでたびら平戸口駅に戻りました。これからが本題の日本縦断旅です。

たびら平戸口 17:40 ⇒ 伊万里 18:44

ホームには日本の端の駅がわかる看板がありました。今から目指すのは日本最東端の駅根室駅。今年の春のダイヤ改正前までは東根室駅が最東端でした。残念ながら廃止されてしまったので、この看板も早速修正されていました。さあ、いまから出発します。もう夕方なんですが…
有田まで松浦鉄道を乗り通して、JRに乗り換えて武雄温泉まで行き、今日は終わりです。


松浦市辺りでは、海岸線沿いを列車が走ります。松浦鉄道でよく見かけたのですが、駅舎に列車の絵が描かれています。地域の人に愛されていることが伝わってきます。(写真:里駅)

佐賀県に入って2つ目の駅、浦ノ崎駅も桜の名所。満開でした。
伊万里 19:17 ⇒ 有田 19:43
有田 19:53 ⇒ 武雄温泉 20:11


伊万里駅は30分ほど時間があったので、降りて駅舎を撮りました。完全に日が落ちる寸前で、光の加減がいい感じに。
近くにコンビニがあったので、ホテルで食べる夕飯を買いました。昼のレモンステーキが結構おなかに溜まっていて、軽めにしときました。


有田駅でJR佐世保線に乗り換え。来たのは817系電車。木板に革張りの座席が他の列車にない特徴です。そして武雄温泉駅に到着。この日は午後から風が冷たくて、体が冷えていたので、とにかく早く温泉に入りたかった!
セントラルホテル武雄温泉駅前に宿泊。ビジネスホテルですが、最上階に露天風呂がある大浴場があり、武雄温泉を気軽に味わえるホテルです。駅前広場からすぐ目の前にあり、露天風呂から武雄温泉駅を見下ろせます。


長湯をして体を温めた後、買っていたうどんをチン。とても沁みました。
~2日目につづく~
本日の「快セコ」旅行術
~快適にセコく行く旅のススメ~
☆JR九州 九州ネット早得3
博多 10:31 ⇒ 佐世保 12:25 みどり19号で使用。
JR九州の在来線特急指定席がお得になるネット販売限定切符。
早得3とは、3日前までの予約が必要という意味。通常のネット切符より割引率が高い。
この切符は割引率が高いので、広島~佐世保間を通しで買うよりも広島~博多間(一般の切符)、博多~佐世保間(九州ネット早得3)で別々に買うほうが安くなるという現象が起きます。
〇今回乗った列車で比較(新幹線:普通車指定席 特急:普通車指定席)
・通しで買った場合
広島~佐世保 ¥13,630
・博多~佐世保を九州ネット早得3を利用する場合
広島~博多 ¥9,100 + 博多~佐世保 ¥2,040 = ¥11,140
※2025年4月現在の価格です。
QRコードによる乗車が可能(一部区間のみ)になっており、スマホを改札機にあるリーダーに読ませることで改札を通過出来ます。(紙の切符にすることもできます。)
今回のように博多駅で乗り継ぐ場合は、在来線乗り換え改札には行かず、出口改札からいったん出て、在来線改札から入場すれば乗り継げます。乗り継ぎ時間には十分余裕を持たせたほうが良いでしょう。乗り継ぎ時間が数分しかない列車に乗るしかない場合は、残念ながらおすすめできません。
しかしながらこの方法は、必然的に博多駅の改札外に出ますので、乗り換え時間をたっぷりとることで、駅ビルで博多名物を食したり、お土産を買うこともできるようになります。
この切符を使いこなせるようになれば、九州内をかなりお得に移動できるようになるでしょう。
乗車日の1か月前から発売されますが、需要の多い時期や区間によっては、発売開始後数日、数時間という単位で売り切れることもしばしばありますので、早めに計画を立てて予約するようにしたほうが良いです。
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